黄昏色の呟き

俺メモ 虚空に向かって呟かれる独り言

シナリオ:『金の歌姫 銀の詩』

アクトトレーラー

時は西方暦1060年。
人々が平和と安寧を享受していた時代。迫り来る戦乱の時代に気づかず、繁栄を謳歌していた時代。
人が歌うことを覚えていた時代。
それは今は亡き都、フェルゲンでの物語。


金の歌姫 響かせるは黄金の歌声 無垢なる音色 風に乗りて世界に届く。
銀の詩 絶えて久しいその歌声は 今は歌う者も無く ただ風だけが口ずさむ。


“金の歌姫 銀の詩”
歌を忘れたカナリアと 空を知らない籠の鳥。二羽の小鳥の物語。
“金の歌姫 銀の詩”

シナリオハンドアウト

PC1:デラクロア家の子息。アウルムの兄弟または姉妹である。
PC2:5年前オーロール家に滞在しシルヴィアと交流があった。
PC3:禿鷲の巣に所属する賞金稼ぎ。
PC4:アウルムの歌に感銘を受けた騎士。
PC5:黒騎士の使者。

【PC1】
 因縁:○姉妹/“金の声”アウルム=デラクロア
 推奨アルカナ:コロナ
 あなたは王都フェルゲンに住まう宮中伯、デラクロア伯爵家の子息である。デラクロア家では今、あなたの妹アウルムのお披露目の準備で大忙しだ。アウルムは世間で“金の声”持つ歌姫として評判であり、サロンでは正式なお披露目前から彼女の歌声を心待ちにしている者たちも多いという。もちろんあなたも妹のため、兄として彼女の力になれればと思っている。
 今、あなたは幸せだ。必要十分の財産と名誉ある地位、優しい両親と美しい妹。全てが満たされた今の生活。この幸せがずっと続けばいい、あなたはそう願っている。

【PC2】
 因縁:◎幼子/“銀の声”シルヴィア=オーロール
 推奨アルカナ:ウェントス
 旅の吟遊詩人であるあなたは5年前、フェルゲンでオーロール伯爵の家に世話になった。伯は芸術、特に音楽に造詣が深く、あなたは伯に請われてしばらくこの家に逗留することになったのだ。この家であなたは、伯のまだ幼い一人娘シルヴィアと仲良くなった。彼女は幼いながら奇跡のような歌声を持っており、その“銀の声”はあなたの魂を揺さぶった。
 歌うことが本当に好きな少女だった。今でも彼女の歌った歌を覚えている。歌うことの喜びを歌ったあの歌。いつかまた、あの歌を聞きにシルヴィアに会いに行こう。あなたはそう思っている。

【PC3】
 因縁:○告発/“銀色の毒”ヴェルカイル
 推奨アルカナ:レクス
 あなたは禿鷲の巣に所属する賞金稼ぎだ。今、君が追っているのはヴェルカイルという名の職業暗殺者、仕事のためなら女子供でも容赦なく殺害する冷酷な男だ。彼により惨たらしい死を迎えた者をあなたは数多く見てきた。このまま彼を野放しにしておくわけにはいかない。
 最近、ヴェルカイルらしき男の姿がフェルゲン、特にデラクロア宮中伯の邸宅近辺で目撃されたという。今度こそ、奴の罪にふさわしい罰を与えねばならない。あなたはそう誓い、フェルゲンへと向かった。

【PC4】
 因縁:○庇護/“金の声”アウルム=デラクロア
 推奨アルカナ:アダマス
 “金の声”を持つという歌姫、アウルム=デラクロア。初めて彼女の歌を聴いてから、あなたは彼女の歌の虜となった。その太陽のような暖かくも優しい歌声。あなたは次第に彼女の素晴らしき歌声を守りたい。そう願うようになっていた。
 その願いが通じたのか、あなたはアウルムの父、デラクロア宮中伯に頼まれる。彼女のサロンへのお披露目の日まで警護を勤めてもらえないかと。もちろん、あなたは二つ返事で引き受けた。

データ

ネタ元は由貴香織里やらSound Horizonやら。
でも一番のネタ元はマイPCの設定からだったりする。
2nd時代から構想していたシナリオのため、1060年スタートだったり。